TSUJI Mitsutaka

心地よいエコな暮らしの実現

通風は入口と出口のデザイン(心地よいエコハウスのつくり方13)

通風の原則は、風の入り口と出口を設けることです。 出口が無いと室内に空気が入っていけません。ビンに息を吹き込むようなものです。 また、入口付近は涼しい風ですが、出口付近は生ぬるい風に・・・ どの部屋に気持ちいい風を取り込みたいかを考えて窓を配置しましょう。 また、前提条件として大切なのは、住まい手が適切に窓の開け閉めをすること。 窓を閉めっぱなしの暮らしでは、いくら通風計画を考えても意味がありませ […]

日照に素直に配置(心地よいエコハウスのつくり方12)

南を大切にするために、敷地にゆとりがあれば、東西に長めの建物形状を考えてみましょう。 これには2つのメリットがあります。 1つ目は、同じ建築面積でも南面が大きくとれること。 2つ目は、北に寄せれることで南隣家の影の影響を受けにくいことです。 日射遮蔽は、付属部材で後から対応できますが、日射取得は、建物配置や窓の位置で決まり後から増やすことができません。 まずは、日射取得を優先します。 そのための具 […]

動く光熱源の太陽(心地よいエコハウスのつくり方11)

太陽は動く光源であり熱源だということを意識します。 朝は東から南を経由して夕方は西に沈んでいきます。 つまり建物の東側は朝日を受けやすく、朝日がほしい空間は東寄りに配置します。 また、朝夕は真横太陽が降り注ぎ、日中は高度が高くなります。 さらに、季節によって日の出、日の入りの方位が異なります。 夏は北東から南を通って北西に沈みます。夏期の日射を遮る樹木は、東西でも少し北寄りにして、冬期に日射をなる […]

自立循環型住宅WEBプログラムCSV出力 分析シート

私も開発に携わっている「自立循環型住宅への省エネルギー効果の推計プログラム」(以下、自立循環WEBプロ)の分析ツールを紹介します。 自立循環WEBプロは、信頼性の高い省エネ基準のWEBプログラムと同じ計算エンジンを用いて、居住人数や暖冷房方式、家電評価など、省エネ基準のWEBプログラムでは評価できない内容が計算ができるようになっており、住まい手の状況や暮らし方に合わせて計算ができます。 自立循環W […]

配置の基本は太陽に素直(心地よいエコハウスのつくり方10)

パッシブデザインで大切なのは太陽とどのように付き合うかです。 敷地に降り注ぐエネルギーの大半は太陽に起因するからです。 図は1月と8月の平均の全天日射量を示しています。 南の日中は1月の600W/㎡に対して8月は300W/㎡と、冬の方が倍近く日射を受けます。 東西は1月と8月で350W/㎡程度とほとんど変化がありません。 つまり南は方位の優等生で、南を意識して計画します。 冬の南の600W/㎡とは […]

ぜんぶ絵でわかる エコハウス 読み方・使い方

「ぜんぶ絵でわかる エコハウス」 240ページの大ボリュームで各ページの内容も盛りだくさんです。 一度見ただけで面倒そうと投げ出さずに、じっくりと付き合っていただければ幸いです。 この本の読み方と使い方を8つのステップでご紹介します。 ステップ1.3つのタブを使いこなす ページのタイトルに3種類のタブがついています。(ぜんぶ絵でわかるシリーズでも本書だけ) 基本レベル タブ 基本レベル タブは、エ […]

プランニング段階で考えるパッシブデザイン(心地よいエコハウスのつくり方9)

自然エネルギーを活用するパッシブデザインは、プランニングと密接に関係しています。 建物の形状や配置を考える時点で、しっかり日射や風の取り込みを検討しておかないと、後からの変更が難しいからです。 パッシブデザインには、日射熱利用、日射遮蔽、自然風利用、昼光利用があります。 加えてそれらの効果を高めるものとして、断熱性能(保温性能)や気密性能があり、また自然エネルギーを活用する設備として太陽光発電や太 […]

環境デザインサポートツールの使い方動画

「ぜんぶ絵でわかる エコハウス」の付録でつけている「環境デザインサポートツール」。 163ページあるPDFマニュアルもつけていますが、読むのもなかなか大変。 そこで、基本的な使い方と結果の読み方を紹介した動画をアップしています。 シートごとに5分~10分程度の動画を14本アップしています。 こちらのページから「環境デザインサポートツール」の動画解説がみれます。 またどんなことが可能なのかをまとめた […]

現地で答え合わせ(心地よいエコハウスのつくり方8)

予習が終わったら、現地に行って答え合わせをします。 ネット上からは読み取れない雰囲気や景色の情報が手に入ります。 ここでも意識したいのが敷地の持ち味を活かせるポジティブ要素です。 特に日当たりや緑、視線の抜けは設計するうえでの大きなキー要素になります。 また周囲の街並みは外観デザインの手がかりになったり、敷地の高低差もうまく活用すれば、その立地ならではの設計につながります。 現地調査では、自ら体感 […]

周辺環境を読む(心地よいエコハウスのつくり方7)

気象データでマクロ視点の特徴が読めたら、次はミクロ視点で計画地のポテンシャルを読み解いていきます。 気象条件が同じ地域でも、斜面の向きや隣棟で日当たりが変わったり、周辺の人通りの様子で窓を大きく開けにくかったりと、敷地の特徴は大きく異なるからです。 私が分析に利用しているサイトをまとめました。 サイト名 特徴 URL 1 GoogleMap、GoogleEarth 手軽に航空写真で周辺を見渡せる。 […]

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