エコ・コラム

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住まいの空気の大切さ

私たちが体に取り入れる物質の多くは食べ物でしょうか、あるいは飲み物? 実はそうではありません。24時間呼吸によって吸い込んでいる空気です。 ※出典:臨床環境医学第9巻第2号 村上周三「住まいと人体-工学的視点からー」 私たちは呼吸によって1日に12~24㎏(10~20㎥)の大量の空気を身体に取り込んでいます。(20℃の空気は1㎥で概ね1.2kg) 食べ物や飲み物は通常2~3㎏程度しか接種しないので […]

省エネは建築と暮らしの工夫の上にある

温熱性能と省エネ性能は分けて考える必要があることを前回紹介しました。では、省エネ性能はどうやって高めていけばいいのでしょう。 エネルギー消費を抑える工夫は4つあります。 1.「建築の工夫」 建物の断熱(HEAT20G2以上が効果的)や気密、日射制御性能といった建築工夫で、外気の影響を受けにくくしたり、日射を調整できるようにします。 2.「暮らしの工夫」 適切に計画した窓も雨戸を閉めっぱなしでは省エ […]

断熱しても省エネにならない?

みなさんは、断熱性能を高めると省エネ住宅になると考えていませんか。確かにその一面もあるのですが、実は中途半端な断熱性能は省エネにつながっていないこともあります。 今回はこの?について考察したいと思います。 下のグラフをご覧ください。これは、環境省が2016年6月に発表した「家庭からの二酸化炭素排出量の推計に係る実態調査 全国試験調査」で築年代別に全国のCO2排出量実態を調べたものです。 おそらくほ […]

家相や風水は気を付けた方が良い??

若い夫婦が家相や風水は気にしませんと計画を始めたら、計画終盤で両親から鬼門の水廻りは家相が悪いから位置を変更した方が良いと・・・。家相や風水は計画の根本を揺るがすことになりかねません。 家相や風水を守るのが正しいのか、今回はこの辺りを考えてみたいと思います。 鬼門や裏鬼門に水廻りを置くと家族が不健康? 北東(表鬼門)は、昼過ぎから日射が当たらなくなります。そこに脱衣所や浴室を置くと、冬の夜間、最も […]

家の作り様は夏を旨とすべし?

家づくりにおいて、誰が住んでもこれで間違いなしという解答プランはあるのでしょうか。当然答えはノーです。 なぜなら、住まい手の好みや考え方は千差万別で、求められる性能も時代によっても変化していくからです。家づくりとは、設計者の思想を反映させながら、住まい手や敷地にあった最適解を探す行為ではないかと思います。 今回は、過去の常識を再検証して、千差万別な考え方をどう読み取るかのヒントを示したいと思います […]

快適よりも心地よさを実現しよう!

快適よりも心地よさを実現する 人は常に発熱(恒温動物の特徴)しながら体温を一定に保とうとして様々な方法で熱をコントロールしています。この「体内発熱」と太陽や暖房設備からの「受熱」、低い外気温に向けての「放熱」の3つのバランスで、心地よい、暖かいなどの温冷感が決まります。 ニュースや書籍、ネットでも、よく快適な環境とか快適な暮らしというように「快適」という言葉をつけて説明しているのをよく目にします。 […]

自分の暮らしぶりを見つめよう~環境家計簿~

このコラムは、「心地よいエコな暮らし」をどのように実現できるかを紹介してく不定期コラムです。 第1回目は、エネルギーのエコな暮らしに着目して、皆さんの家でどこにエネルギーを使っているか考えてみましょう。 一般的な暮らしのエネルギー使用量 上の表は、各地域で一般的な暮らしをした時に何の用途にエネルギーを使用しているかを試算したものです。 岐阜市や東京(一番上のグラフ)の温暖地では、オレンジ色を給湯が […]

心地よさは4つの要因で決まる

コラムタイトルの「心地よさ」。今回はこの言葉について考えてみたいと思います。図は、私の走り書きスケッチのため見にくいところはご了承ください。 心地よさは4つの要因(美的、心理的、機能的、生理的要因)で決まる 心地よさを決めるうえで暖かさや涼しさなどの「熱環境」はとても大切ですが、それだけで心地よさは決まりません。デザインや使いやすい間取り、適切な収納量、静かな空間など、さまざまな要素がピタッ!と重 […]

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