比叡山 延暦寺(滋賀府)
建物名 | 比叡山 延暦寺 | 住所 | 滋賀県大津市坂本本町4220 |
設計者 | 伝教大師・最澄 他 | 施工者 | - |
建築年 | 788年 | 訪問日 | 2025/5/5 |
天台宗総本山である比叡山延暦寺は山全体に広がる寺院の総称で、日本仏教の一大聖地。
比叡山は、東塔、西塔、横川の三塔に分かれており今回は東塔エリアだけで一日が終わってしまった。
ケーブルカーとロープーウェイで山頂まで行き、散歩しながら東塔エリアに。
ケーブルカーは趣があり、乗ってみる価値ありです。
春の散歩は心地よく、木漏れ日の中、涼しい風が抜けています。
東塔と阿弥陀堂に到着。
最澄は日本全国に6か所の宝塔を建て、日本を護る計画をされ、その中心の役割をするのがこの東塔になります。
戒壇院。
戒壇とは、戒律を授け(授戒)正式な僧として認められる場所で、それまで中央の奈良など限らた場所でないと僧になれなかった。
そのため、戒壇院は比叡山中で最も重要な堂の一つとされてます。
色も、朱と黒の独特の権威感がある建物になっています。
大講堂。外陣には釈迦を始めとして仏教・天台宗ゆかりの高僧の肖像画が圧巻です。
改修中の根本中堂(総本堂)
2016年から10年がかりの大改修中。
内陣は参拝の床から2.4mも下がったところになり、仏さまと目線の高さがあっている、なんとも不思議な空間です。
屋根の内部を見れる貴重な機会です。本堂は銅板瓦棒まで葺き終わって輝いています。0.5mmの銅板とのこと。
屋根を支える蟇股には極彩色の動植物の装飾が施されています。
回廊の屋根はとち葺きで厚さ2.4cm、長さ30cmのさわら板を、8.5cmずつずらして止めているとのこと。曲面も美しい。
とち板の間には銅板が挟んであり、溶け出す銅イオンによって劣化対策もされています。
回廊下部は仕上がっていて、桁までが弁柄とチャン油、鉛丹を混ぜた深い赤色。上部の朱色は丹塗です。
改修が終わったら再度訪問したいところです。
文殊楼。湿気の多い土地のため、足元は根継ぎ補修の跡がたくさんあります。
帰りは日本最長の坂本ケーブルカーで滋賀県の坂本の方へ下山。長いトンネルもあり、乗りごたえも十分です。
延暦寺全体が広い。残り、西塔エリアと、横川エリアはまたの機会に。