日向市駅(宮崎県)
建物名 | 日向市駅 | 住所 | 宮崎県 日向市上町1-19 |
設計者 | 内藤廣(内藤廣建築設計事務所)、九州旅客鉄道株式会社、株式会社 交建設計、小野寺康都市設計事務所 | 施工者 | 九鉄工業株式会社、吉原建設株式会社、株式会社 協栄、東亜建設工業株式会社 |
建築年 | 2008年 | 訪問日 | 2021/3/20 |
宮崎でのセミナーのついでに以前から気になっていた日向市駅を見に行く。
前回の高知駅も内藤さん設計だったが、日向市駅の方が見ごたえがある。
鉄骨造に軽快な木造の屋根が載る形式のコンパクトな駅舎。京都駅の巨大さはなく、ヒューマンスケールの感じが良い。
屋根は、長さ約110メートル、幅約18メートル。使われた木材は、地元の耳川流域で産出された杉で、屋根のアーチは負担応力に応じて断面の変化する「変断面集成材」とのこと。
ガウディの逆さ吊の構造とどことなく似ている合理的な考えが形になったよう。
九州は鉄道車両もそれぞれ個性があって面白いんですよね。
ホームに置かれているベンチは浮造りの杉角材のシンプルなもの。
他のベンチも杉材の小口立て。シンプルでいい感じ。
一階に降りると、東西をつなぐ木質化されたピロティーでまちが分断されてなくて、広々している。
広場に伸びるキャノピーの木組み。
外観はガラス張りのシンプルな形状で圧迫感はない。
隣接する木漏れ日広場も面白い架構。腐りやすい足元は鉄骨で、屋根だけ木造。内藤さんの設計かな?
写真を何枚か。
建築面積:2,892㎡
延床面積:861㎡
構造:土木高架工作物造 一部 鉄骨造+木造