帝国ホテル京都(京都府)
| 建物名 | 帝国ホテル京都 | 住所 | 京都市東山区祇園町南側570-289 |
| 設計者 | 木村得三郎(元・弥栄会館)、榊田倫之(新素材研究所/内装)、大林組(改修設計) | 施工者 | 大林組 |
| 建築年 | 2026年3月開業(元・弥栄会館は1936年竣工) | 訪問日 | 2026/4/5 |
2026年3月に開業したばかりの「帝国ホテル 京都」。改修設計を手掛けられた方に直接案内していただく機会を得ました。
花見小路を進むと、かつての劇場建築の面影をそのままに湛えた重厚なファサードが現れます。
驚くべきは、その改修手法です。京都市の条例による高さ制限を回避し、31.5mという元の高さを維持するため、外壁2面と躯体の一部をL字形に残しながら内部を解体・増築する「残す解体」という困難な道が選ばれました。
特に外壁のタイルは、風雨にさらされ脆くなったオリジナルを一枚ずつ取り外す「生け捕り」が行われ、再利用できたのは全体のわずか約10%でした。
復元されたタイルや、オリジナルを維持するためにピンを打って丁寧に補強された細部からは、歴史を次世代へ繋ごうとする技術者たちの凄まじい執念と苦労が伝わってきます。
タイルの丸い模様は補強のための跡。
ライトの帝国ホテルを思わせる大谷石が使われて、重厚感を感じます。
締めくくりに訪れたのが、本棟屋上のバー「ザ ルーフトップ」です。
夜の帳が下りた祇園の町は、お茶屋の赤い提灯が灯り、日中とは異なる幻想的な表情を見せます。











