インタビューで深くつながる

ぜんぶ絵でわかる7 エコハウス」でページ数の関係で割愛した内容です。20ページくらいの位置に入れる予定でした。

 

暮らしの読み取りの最終段階は住まい手へのインタビューです。

話をするのが苦手という人(私もすごく苦手でした)も、前回の投稿の4つの手法で得られた話題をきっかけにどんどん話してみましょう。

住まい手は口下手で無口な方もいれば、話好きでどんどん話してくれる方もいます。

ですが、設計で本当に知りたいのは、本音の部分。

初対面の時はなかなか本音が出てきませんが、徐々に心をひらいていけるように関係を作っていきます。
私生活にかなり踏み込んだプライベートな情報まで聞くことになります。
信頼関係を築けるように誠実に対応しましょう。

 

インタビュー4つのコツ

1.リラックスできる場

・住まい手の家は相手のテリトリーです。リラックスして話しやすい場所を選択しましょう。

・事務所に来てもらうときは、花やお菓子などでリラックスできる雰囲気をつくりましょう。

・子どもの対応ができるスタッフがいると、ゆっくり話しやすいです。

2.誠実な姿勢

・心を込めて誠実に聞くのが基本。

・もっと聞いてほしいと思っている場合もあります。場の雰囲気を読み、相手のモヤモヤに耳を傾けましょう。

・前のめりすぎると相手が引いてしまうこともあるので注意。程よいバランス感覚を身に付けましょう。

3.話をうまく展開

・自分の失敗談(信用にかかわるので建築以外の話がいい)を交えると、親近感がわき、話が活性化します。

・趣味の話から建築イメージに発展させましょう。

例えば好きな車は?
エコカー⇒省エネ、機能性?
クラシックカー⇒意匠性?
スポーツカー⇒こだわりが強い?

4.しっかり観察(これがなかなか難しい!)

・ちょっとした表情の変化を見逃さないようにしましょう。「えっ!」といった表情は、夫婦間でも煮詰まっていないことも。

・何気ない一言を見逃さないで話を膨らませましょう。

・ホッとしたところを見逃さないようにしましょう。リラックスしたところで本音が聞けるときがあります。

インタビューは何が出てくるかわからない面白さが魅力でもあり難しさです。
楽しめるようになると一人前。

 

私も話をするのが苦手でよく言葉がでてきませんでした。

これは聞いておきたい質問項目や、話題を事前に用意しておくと話がスムーズになります。

 

※建築の調査手法に関しては、「住まいと街をつくるための調査のデザイン(日本建築学会 編)」オーム社が非常にわかりやすくおすすめです。

 

ぜんぶ絵でわかる エコハウス」に心地よいエコハウスのつくり方をまとめていますので参考にしてください。

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