風の丘葬斎場(大分県)
建物名 | 風の丘葬祭場 | 住所 | 大分県中津市相原3032-16 |
設計者 | 株式会社 総合計画事務所 | 施工者 | 飛島建設株式会社 |
建築年 | 1996年 | 訪問日 | 2024/6/23 |
大分県の風の丘葬祭場。25年以上前に設計事務所時代の旅行で寄って以来。
あいにくの雨模様ですが、この伸びやかなロケーションに地面からニョキっと生える建物に当時も魅了された記憶があります。
どこか北欧建築のような雰囲気も感じます。
煉瓦、コールテン鋼、コンクリートの経年変化も美しい素材が緑に映えます。
エントランスは、杉型枠のコンクリートとスチールの軽やかなルーバーが迎えてくれます。ルーバーのおかげで、奥にある緑が鮮やかです。
眼を引くのが、斜めに突き出た斎場です。目地が荒々しいレンガで、下部のガラスが重たい建物を浮化したような不思議な印象を与えています。
斎場の内部は厳かな雰囲気が漂っています。
地窓とトップライトから差し込む光が、不思議な光の光景を生み出します。
待合ロビーは明るくモダンな雰囲気。コンクリートと木の浮いた階段は、アアルトのマイレア邸を思い起こさせます。
建物内部は美しい杉型枠コンクリート。目地と開口部を合わせるディテールも抜かりがありません。
収骨室は厳かな雰囲気で自然光の柔らかな差し込みが美しい。
分厚いコールテン鋼の渋さが緑に映える。
外構に隣接する駐車場は緑目地でそのまま広場につながるいいアプローチ。