高知駅(高知県)
建物名 | 高知駅 | 住所 | 高知県高知市栄田町二丁目1-10 |
設計者 | 内藤廣(内藤廣建築設計事務所)、四国旅客鉄道、四国開発建設 | 施工者 | 鹿島・四国開発建設共同企業体 |
建築年 | 2009年 | 訪問日 | 2024/1/9,2023/12/14,2022/12/15,2020/2/16 |
内藤廣さん設計の高知駅。
高知県立牧野植物園からの発展形として、高知県産のスギ材を多用した木造アーチが特徴的な駅舎。
どこか大味なデザインだなと感じていたが、南の市街地に向けて窓を開けたとの話を聞いてから改めてみると、確かにそのように見えたり、日本家屋の濡れ縁のように見えたりと印象が違ってきた。
見どころは、2階ホームのアーチ状の屋根。
大屋根はスパン38.5m、長さ60mで、高知県産スギの集成材を上弦材、鋼管を下弦材およびラチス材とするハイブリッド構造で、ダイナミックな空間になっている。
木造の屋根ということで耐火性能検証法を用いて、ホームの車両や施設が火事になっても熱量が屋根に届かず燃えない仕組みを利用している。木造屋根で耐火建築物として実現している。
一階は店舗などが入り、一見特徴が感じられない空間。もう少し内藤さんらしさが欲しい。
それが北側に抜けると一変する。
杉型枠のRC造の柱が林立しアーチ状のRCスラブが。
大屋根の雨を受ける雨どいにもなっている。
あと写真を何枚か。
高知駅まで来たら、少し南に行くと、木造アーケードのはりまや橋商店街も一見の価値あり。