京都駅ビル(京都府)
建物名 | 京都駅ビル | 住所 | 京都府京都市下京区東塩小路町901 |
設計者 | 原広司 | 施工者 | 株式会社大林組 他 |
建築年 | 1997年 | 訪問日 | 2025 |
JR京都駅の駅ビル。
ちょうど私が学生の時に設計コンペがあり、原広司 、安藤忠雄 、池原義郎 、黒川紀章 、ジェームス・スターリング 、ベルナール・チュミ 、ペーター・ブスマンといった7名の建築家の指名で行われて、注目の的でした。
地上16階、地下3階、延床面積238,000平方メートルの規模とのことで、高さは京都市最高の60m、幅は450mという巨大な建築。
竣工当時は京都のコンパクトな建物の並びに不釣り合いな印象でしたが、今、京都に訪問するとなんだか馴染んできたかな。
町中から見るとガラス張りで変に古建築を模していないところに潔さを感じます。
印象的なのは、半屋外のガラス屋根の吹き抜け空間。
立体的な屋根が折り重なり室内のような、屋外のような曖昧な空間が魅力的です。
大屋根の下は大階段になっており、コンサートやイベントが催されています。クリスマスのライトアップはきれいでした。
伊勢丹と各階が接続されており、散歩気分でうろうろできるのもいい感じです。
伊勢丹内部の階段(エスカレーター)も非常によく、この大階段と並走して上っています。(室内は写真を撮ってません)
一階からエスカレーターで上がっていくと、はるか先に空が見え、一直線に上がっていく感じは気持ちがいい。
ガラス屋根を支えるフレームは、第一回万博のクリスタルパレスを彷彿とさせます。
同時期に建てられた梅田スカイビルのディテールも感じられます。
この奥行き感と高さ感がすごい迫力です。
あまり目が行きにくい南側は、意外とそっけない。
いたるところにカラフルなオブジェがあるところが原さんらしい。
さすが、京都駅。すごい人です。
巨大な吹き抜けホールが上手く包み込んでいます。