北淡震災記念公園 野島断層保存館(兵庫県)
建物名 | 北淡震災記念公園 野島断層保存館 | 住所 | 兵庫県淡路市小倉177 |
設計者 | 昭和設計 | 施工者 | - |
建築年 | 1998年 | 訪問日 | 2025/1/7 |
阪神・淡路大震災からちょうど30年。
早いようでもうそんなに経ったかと不思議な感覚です。
当時は、大阪芸大生でしたが課題提出の明け方で起きていて、5階でしたので倒れるかと思うほど揺られた記憶が思い起こされます。
その後、ニュースで信じられない映像の数々。命を担う建築士の職業に就く重さを実感しました。
先週、高知に行く途中で妻と「北淡震災記念公園 野島断層保存館」に寄ってきました。
エントランスでは当時のニュース映像が流れていて、当時の記憶がよみがえります。大きくずれた断層や地震直後の家の内部を再現した建物など、改めてこの職の重さを感じます。
施設は断層の上に覆いかぶさるように巨大な屋根がかけられています。
当時の生々しい様子がそのままに残り、大きくずれた断層で表面のアスファルトや側溝も移動していました。
断面が見れるように一部掘り込まれており、ずれた大きさが地震の大きさを物語っています。
施設の外には「神戸の壁」が保存されています。
この壁は昭和2年頃、神戸市長田区若松町の公設市場の延焼防火壁として建てられ、第二次世界大戦中の神戸大空襲にも耐え残り、さらに阪神・淡路大震災では周囲の建物が倒壊全焼する中、この壁だけは倒れずその姿をとどめていたとのこと。
一角には震災で残されたRCの住宅が保存されており内部は当時の様子を再現した生々しい室内が展示されていました。
正月明けすぐということもあり、来館者は私たちと海外の方だけでしたが、時折訪れないといけない場所だなと実感しました。