【章トビラ 課題5-3】1月下旬の最低外気温 、室温20℃の時の外壁、開口部の室内表面温度を計算してみましょう

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本を手元に置いて、自分でも課題を考えてみてください。
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開口部の室内表面温度予測は、「環境デザインサポートツール」の各仕様で見ることができます。

下から4行目を見ると、外気温2.9℃、室温20℃のとき、室内表面温度は17.8℃となっています。

この外気温は、①概要シートで選択した地域(上記は東京を選択)の最寒月の平均最低外気温(2010年拡張アメダスデータ)です。(地点のデータがない場合は、同地域区分の最も寒いデータを参照)

室温の20℃も①概要シートで変更できます。

実務上は、概要シートの計画地を変更して表面温度を確認するくらいでよいかと思います。

表面温度の目標目安は、226ページを参照してください。

 

今回は、計画地の平年値(現時点では1991-2020年の30年間の平均)をとって手計算を行います。

計画地を美濃市と想定し気象データを確認します。(31ページ、課題2-1参照)

美濃市の旬ごとの平年値を見ると1月下旬の平均気温は3.0℃です。上記表より0.1℃低い外気温。

室温20.0℃の時は、17.0℃の温度差(17.0K差と同義)となります。

表面温度の求め方は119ページをご覧ください。

開口部の熱貫流率U値は1.19W/㎡Kなので熱抵抗は0.84㎡K/Wです。(1÷1.19)

室内の表面熱伝達抵抗は0.11㎡K/W(117ページ)です。

表面温度のイメージを図に書くと下図のような感じ。縦軸に温度変化、横軸に熱抵抗です。

三角形の比が同じなので、計算で求めると

室内表面温度=室内温度20℃ー((表面伝達抵抗0.11㎡K/W×温度差17℃)÷全体の熱抵抗0.840㎡K/W)=17.8℃

となります。

外気温が2.9℃から3.0℃になっても表面温度への影響はほぼなかった結果です。

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