【章トビラ 課題5-5】換気熱損失を加えて、熱損失係数Q値を求めましょう

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本を手元に置いて、自分でも課題を考えてみてください。
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建物全体の熱損失係数Q値を求めてみましょう。

環境デザインサポートツール」を用いれば、UA値計算にひと手間加えるだけで簡単に求めることができます。

UA値とQ値の違いは①換気を含んで、②床面積あたりということです。(126、127ページ)

換気熱損失の計算は、気積×0.35×換気回数で求められますので、⑧熱損失計算シートの床面積を入力するところで気積も入力します。
今回は1階と2階(小屋の気積含む)に分けて拾いました。

次に、換気回数によって熱損失が決まりますので、下のほう170行目以降を確認します。
基本の換気回数は全般換気を想定して0.5回/hを用います。

これで自動的に⑨熱損失結果シートにQ値が示されます。

 

今回の仕様とプランで計算した結果、

熱損失係数Q値は、1.25W/㎡Kとなりました。

外皮面積と熱損失のバランスも見ておきましょう。

換気によって全体の40%近い熱損失が発生しています。

これは、断熱性能が等級6を超える高断熱化のため、外皮の熱損失が小さくなった分、換気による熱損失の影響が大きくなっています。
さらに熱損失を減らすには、開口部や外壁の高断熱と同等くらいに換気の熱損失を減らす工夫(熱交換換気など)が必要です。

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