【章トビラ 課題5-8】計画中の建物の日射熱制御性能ηA値(夏期、冬期)を計算してみましょう
「ぜんぶ絵でわかる7 エコハウス(エクスナレッジ)」の各章扉に出した課題の考え方や答えを綴るブログです。
本を手元に置いて、自分でも課題を考えてみてください。
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日射熱制御性能ηA値(夏期、冬期)を計算します。
「環境デザインサポートツール」を用いると、断熱計算が終わっていれば、庇の形状と付属物を入力するだけ(下図のオレンジ囲い)です。手計算だとかなり手間がかかりますが、ツールを使えばとても簡単です。
今回は自己適合宣言書を用いていますので、付属物は入力できません。付属物アリの場合は、自己適合宣言書の付属物込みの数値を新たに⑥開口部仕様に入れて選択してください。
庇は簡易計算法(89ページ参照)の値が自動的に計算されます。
これだけで、日射取得結果に計算結果が示されます。
日射熱制御性能ηAC値(冷房期)は、1.6
日射熱制御性能ηAH値(暖房期)は、2.5
となりました。
冷房期は省エネ基準で3.0以下が目標なので、かなり削減できています。
暖房期は1.9以上が目安なので、こちらも取得が大きく良好な結果になります。
次に部位面積と日射熱取得のバランスを見てみます。
冷房期、暖房期ともに南開口部の割合が多いです。特に暖房期は南から80%以上の日射取得が見込めますので、南の外構計画や隣棟との離れは丁寧に検討する必要があります。
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