【章トビラ 課題5-11】夏期の水平面日射量が600W/m2の時、建物内に入ってくる日射熱は何Wでしょう
「ぜんぶ絵でわかる7 エコハウス(エクスナレッジ)」の各章扉に出した課題の考え方や答えを綴るブログです。
本を手元に置いて、自分でも課題を考えてみてください。
ーーーーーーーーーーーーーー
章トビラ課題5-8で求めた日射熱制御性能をもとに計算してみます。(隣棟補正がされていないもの)
冷房期の日射熱取得量mC値は4.01W/(W/㎡)でした。これは、水平面日射量が1W/㎡のときに、建物内に4.01Wの熱がが入ってくるという性能です。
つまり、水平面日射量が600W/㎡あるタイミングでは、
建物内に入ってくる日射熱=4.01W/(W/㎡)×600W/㎡=2,406W
となります。
この熱を除去しないと、どんどん室温が暑くなってしまいます。
エアコンの能力を見ると、6畳用エアコンの最大値(今回の機種の場合)が2.8kWなので、1台で除去できる日射熱ですが、夏期の晴天時は水平面日射量が1000W/㎡近い日もあります。
そうなると、
建物内に入ってくる日射熱=4.01W/(W/㎡)×1000W/㎡=4,010W
となり、1台では除去しきれません。大きい機種を選ぶより、2台運転の方が、さまざまな状況に対応しやすいと考えられます。
また、能力÷消費電力をしたものが性能効率(COP)です。なるべく高い機種を選択しましょう。
200V機種の14畳用あたりがCOPやAPFの効率が良いメーカーも多いので、省エネ性能から200Vタイプも検討してみましょう。
ーーーーーーーーーーーーーー
「ぜんぶ絵でわかる7 エコハウス(エクスナレッジ)」の各章扉に出した課題の考え方や答えを綴るブログです。
この連載のアーカイブはこちらから
-
前の記事
【章トビラ 課題5-10】冬期の水平面日射量が450W/m2の時、建物内に入ってくる日射熱は何Wでしょう 2024.09.07
-
次の記事
【章トビラ 課題5-12】屋根と外壁の冬型内部結露の防露計算(透湿比抵抗か定常計算)をしてみましょう 2024.09.14