【章トビラ 課題6-2】環境家計簿を用いてエネルギーの実測をしてみましょう
「ぜんぶ絵でわかる7 エコハウス(エクスナレッジ)」の各章扉に出した課題の考え方や答えを綴るブログです。
本を手元に置いて、自分でも課題を考えてみてください。
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エネルギーの実測・分析を行うには、どのくらいのエネルギーを使用しているかを調べるところから始めてみましょう。
家庭では、電気、ガス、灯油がほとんどだと思います。
近年では、ネットで使用実績を見られる事業者が増えてきています。
我が家の電気は、再生可能エネルギー 100 %の「みんな電力」と契約しています。
自分のアカウントページから過去の電気使用実績を見てみると月ごとや日ごと、時間ごとなどのデータを見ることができます。
薄い折れ線が昨年、濃い折れ線が今年の使用実績です。冬期に多くなり、春が減り、夏に少し増え、秋に減るといった季節変動が見られます。暖房や冷房の影響でしょう。
最も使用していた2月の実績は151.8kWh(3,901円)、最も少なかった4月の実績は50.3kWh(2,074円)でした。
ですが、このままだと自分がどの程度使用しているか見えてきませんよね。
そこで環境家計簿の標準値が大切になってきます。(175ページ)
最新の一般的な標準値はこちらのブログもご覧ください。
例えば、2人家族の2月の一般的な電気使用量は456kWhですので、我が家は67%ほど省エネで暮らしています。
また、4月の一般的な電気使用量は339kWhですので、85%ほど省エネで暮らしています。
我が家は、給湯と調理がLPガスなので、電気は暖房、冷房、換気、照明、家電に使用しています。
そのため、冬に増加分はおおむね暖房、夏の増加分がおおむね冷房と考え、4月や10月頃はそれ以外の換気、照明、家電だと考えられます。
4月より10月の方が電気が多いのは、日没が早く照明を少し多めに使用していることも影響しているでしょう。(通常の電力消費量なら誤差の範囲でしょうが、エネルギー消費量が全体に少ないので目立ち気味です。)
エアコン暖房も使用していますが、薪ストーブがあるため最低限のエアコン使用になっていることが1月の削減効果に効いてそうです。
暖冷房を使用しない4月はの少なさは、家電機器がかなり少ないことが影響しています。
テレビや暖房便座はなく、ノートPCや無線LAN、冷蔵庫(割と最近の機種)、LED照明がほとんどを占めます。
電気はいい感じに少ないことが分かりました。
次にLPガスです。こちらは、私の住む地域では、まだまだローテクでネットで確認できません。
毎月やってくる明細から確認してみます。
6月の使用量は0.7m3(岐阜県の助成が入って715円、助成なしで2,365円)でした。(前月の使用量は0.6m3)
2人家族の2月の一般的なプロパン使用量は9m3ですので92%省エネで暮らしています。
この時期は給湯を太陽熱温水器でほぼ100%賄い切れているためで、調理分だけの値になっているからです。
これを年間通して見てみると、自分家のエネルギー使用の実態が見えてきます。
ぜひやってみてください。
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