【章トビラ 課題6-4】計画している建物のエネルギー消費量を計算してみましょう
「ぜんぶ絵でわかる7 エコハウス(エクスナレッジ)」の各章扉に出した課題の考え方や答えを綴るブログです。
本を手元に置いて、自分でも課題を考えてみてください。
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【章トビラ 課題5-4】で計算した外皮平均熱貫流率UA値0.31W/㎡K(外皮面積265.27㎡)
【章トビラ 課題5-8】で計算した日射熱制御性能ηAC値1.6、ηAH値2.5
の躯体性能を計算します。
エネルギー消費量は自立循環型住宅のWEBプログラム(179ページ)を活用します。
今回のプラン(111ページ)はLDKが吹き抜けで寝室や子ども室とつながっているワンルームの想定で考えます。
主たる居室84.00㎡、非居室22.00㎡、延床面積106.00㎡で計算します。
地域は岐阜県美濃市の5地域、A4区分
主な設備も想定します。
暖冷房設備:エアコン(い区分)間欠空調
換気設備:第三種換気 非消費電力0.1W/(m3/h)
給湯設備:エコキュート(JIS効率3.6)、節湯機器あり
照明設備:すべてLED(調光、人勧センサー)
発電(PV):太陽光発電8kW(南屋根面ほぼ全面)
で設定しました。
あとは右上の計算ボタンを押すだけです。
計画中の建物のエネルギー消費量は43,678MJ(PVの自家消費分の削減含む)と求まりました。
太陽光発電がなければ67,342MJです。太陽光発電の総発電量は87,225MJ(参考値参照)なので、実際は19,883MJのプラスエネルギーハウスになります。
計算結果を展開するとグラフ表示もできます。
上段が標準値(省エネ基準値)、下段が計画中のエネルギー消費量です。
課題はここまでですが、せっかくなので、少し数値を読み込んでみます。
標準値で最も大きいのは暖房(オレンジ)で全体の4割近いエネルギー量です。
今回は高断熱化によって暖房エネルギーは半分以下になっていますがそれでもまだ多いです。これは、暖冷房を多く使用するLDKの面積が大きいことが影響しています。(182ページ)
仮に、寝室と子供室を区切れるようにしてみます。(延床面積は同じで部屋構成を変更)
主たる居室57.50㎡、居室26.50㎡、非居室22.00㎡、延床面積106.00㎡で計算します。
計算結果を見ると、暖房や照明のエネルギーが減っていることが分かります。
延べ床面積は同じですが1割ほど減っています。空調時に仕切れる間仕切り建具などがあると有効そうです。
機械的に計算して終わりではなく、どうすればさらにエコに暮らせるかの工夫も考えてみましょう。簡単に計算できるので、WEBプログラムを活用しましょう。
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