【章トビラ 課題6-7】理想的な冷房設備は何でしょうか
「ぜんぶ絵でわかる7 エコハウス(エクスナレッジ)」の各章扉に出した課題の考え方や答えを綴るブログです。
本を手元に置いて、自分でも課題を考えてみてください。
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【章トビラ 課題6-7】で理想的な暖房設備を考えましたが、理想的な冷房設備はどのようなものでしょうか。
温度と湿度を下げる機器は限られており、冷房設備はほとんどがエアコン一択でしょう。
放射冷房機器の採用や扇風機の併用、エアコンの設置場所の工夫などでどのような冷房設備が考えられるでしょうか。
こんな冷房があればという要素を書き出すと、
・放射による熱放出であること
・足元だけ冷えすぎないこと
・適度な除湿ができること
・冷房体が冷えすぎないこと
・温度調整が素早くできること
・環境(室内環境や製造廃棄時)に負荷をかけないこと
・光熱費がかからないこと
・手入れが簡単なこと、メンテナンス費が安いこと
・設置コストが安いこと
・振動や騒音が少ないこと
・電磁波を発生させないこと
・不快な匂いがしないこと
でしょうか。
暖房設備と同じように、優先順位を決めて現時点での理想的な冷房設備を考えてみます。
壁掛けエアコン、小屋裏エアコン、放射冷房(HP)、エアコン+天井扇を考えてみます。
上記の各項目を縦軸に、私が現時点で考えるそれぞれの重みを満点にとって、4つの冷房設備を私の主観で評価してみました。
結果は、小屋裏エアコンが最も評価が高いですが、壁掛けエアコンや天井扇の併用もそれほど変わりません。
暖房設備ほどの選択肢がないのが冷房です。
また、設備機器の選択だけでは心地よさは得られませんので、設置場所や運転方法など、工夫する必要があります。
冷房は、漢字の示す通り、房(部屋)を冷やすことがポイントです。吹き出す冷たい冷気を人に当てないような設置位置や空気の循環を考えることが大切です。
また、エアコンは上部から吸気して下部から吐き出します。上部の給気に冷やしたい蒸し暑い空気を持っていく必要があります。
特に小屋裏エアコンで閉め切った空間を作ってしまうと、空間自体が冷えてそれ以上冷房が回らなくなります。188ページの下の図のようにリターンをしっかり計画する必要があります。
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