【章トビラ 課題6-12】費用対効果を意識して、いろいろな仕様を検討して整理しましょう
「ぜんぶ絵でわかる7 エコハウス(エクスナレッジ)」の各章扉に出した課題の考え方や答えを綴るブログです。
本を手元に置いて、自分でも課題を考えてみてください。
ーーーーーーーーーーーーーー
【章トビラ 課題6-11】で計算したエネルギー消費量をもう少し仕様変更していきます。
前回計算した結果を再度確認します。
エネルギー消費で最も大きいのが暖房エネルギーで、21,300MJです。
この暖房エネルギーを減らす工夫を考えてみます。
・小能力時高効率型コンプレッサーを採用 20,329MJ
15万程度のコストアップで、971MJ削減、約4千円減と省エネ効果は薄い。
・外皮平均熱貫流率UA値を0.26W/㎡K(断熱等級7)に変更 18,897MJ
80万程度のコストアップで、2,403MJ削減、約1万円減と省エネ効果は薄いが、温熱環境は向上する。
・【課題6-4】でも検討した間仕切り戸を設置 16,231MJ
20万程度のコストアップで、5,069MJ削減、約2万円減と省エネ効果が高い。
空調の運転に合わせて建具を開いたり閉じたりすることが効率がよさそうです。
これには住まい手の理解と協力が不可欠です。
次にエネルギー消費が大きい給湯エネルギーで、16,342MJも検討します。
・浴槽湯はりの湯量を180Lから150Lに変更 15,473MJ
コストアップはほぼなし(節湯浴槽の選択と暮らし方)で、870MJ削減、約3.5千円減と効果あり。
・エコキュートからハイブリッド給湯機に変更 15,625MJ
15万程度のコストアップで、717MJ削減、約3千円減と省エネ効果は薄い。
・太陽熱温水器+エコジョーズ(95%) 14,091MJ
40万程度のコストアップで、2,251MJ削減、約5千円減(ガスと電気の光熱単価の違いも影響)と省エネ効果は薄い。
すでに高効率エコキュートを選択していたため、さらなる性能向上は難しいですが、湯はり量はそのまま省エネにつながります。こちらも住まい手の理解と協力が不可欠です。
高性能住宅は、住みこなしがなかなか難しいもの。
国土交通省も住みこなしのガイドブックを作成していますので、参考にしてください。
ーーーーーーーーーーーーーー
「ぜんぶ絵でわかる7 エコハウス(エクスナレッジ)」の各章扉に出した課題の考え方や答えを綴るブログです。
この連載のアーカイブはこちらから