【章トビラ 課題6-15】暮らし方を補正してみましょう
「ぜんぶ絵でわかる7 エコハウス(エクスナレッジ)」の各章扉に出した課題の考え方や答えを綴るブログです。
本を手元に置いて、自分でも課題を考えてみてください。
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私が以前住んでいたRC造のマンションの時の設計値と実測値から、暮らし方の補正値を求めてみます。
(201ページを参照)
構造:RC5階建の5階中部屋
地域区分:6地域(岐阜県美濃加茂市)
家族数:2人家族
床面積:62㎡
主な仕様:
外皮:無断熱、アルミ+シングルガラス
暖冷房:なし(扇風機あり)
給湯:従来型ガス給湯器(プロパンガス)
照明:蛍光灯+LED
家電:テレビ、暖房便座なし
計算値は、「自立循環型住宅WEBプログラム」に各仕様を入れて計算した値
実測値は、「用途分解プログラム」に光熱費データを入れて分解した値
です。
暮らし方補正値を見てみると、一般的な暮らし方(計算値)と比較して我が家は、暖房と冷房は使用していませんが、給湯は2割減、照明はほぼ同じくらい、家電は4割減となっています。
合計として、6割近く少ない結果となっています。
では現在住んでいる古民家を改修した住まい(209ページ)での結果はどうでしょうか。
構造:RC5階建の5階中部屋
地域区分:6地域(岐阜県関市)
家族数:2人家族
床面積:68㎡
主な仕様:
外皮:省エネ基準に届かない(日射取得用の実験住宅のためシングルガラスを残している)
暖冷房:なし(薪ストーブ・天井扇あり)
給湯:潜熱回収型ガス給湯器+太陽熱温水器
照明:LEDのみ
家電:テレビ、暖房便座なし
発電:0.3kW
グラフ上段が計算値ですが、外皮が弱いため、計算値の暖房が大きくなり、マンションの計算値よりも1割弱大きくなっています。
計算値に、うえで求めた暮らし方補正値を考慮したものが、グラフ真ん中の補正後の値で、これが実態に近いと考えられます。
ただ、実際の実測値は、もっと減っています。特に給湯が予測より大きく削減されていますが、これはマンション時代になかった(補正値に考慮されていない)太陽熱温水器を有効に活用しているためだと考えられます。家電が減っているのは、太陽光発電分が考慮されています。
このように、設計段階で暮らし方の補正値が見えてくると、計画中の物件に活用することで、より精度の高いエネルギー設計が可能になります。
ぜひ、用途分解と自立WEBプログラムを活用しましょう。
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