建物形状で有利不利がある(心地よいエコハウスのつくり方15)
同じ床面積でも、建物形状によって熱が逃げる外皮面積は大きく異なります。
建物形状と外皮面積の関係を見ると、正方形総2階が効率よく、少し直方体になるくらいではあまり変わりません。(体積当たりの表面積が最も少ないのは球状ですが、建築では球体は不可能なので、それに近い立方体あたりが最も少なくなる)
平屋や分棟型など形状が複雑になるほど外皮面積が増えていきます。
下図は床面積100㎡(階高3m)の表面積です。
正方形2階建てが最も良いかというとそんなことではありません。
通風や採光、外構とのつながりを重視する住まい手には、少し凸凹した計画の方が良いこともあります。
このような場合は、熱損失的に弱点を抱えているという意識を持って、この後説明していく外皮計画を考える(強化する)ことが大切です。
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