【章トビラ 課題1-1】あなたが考える心地よい状況はどのようなときでしょうか
「ぜんぶ絵でわかる7 エコハウス(エクスナレッジ)」の各章扉に出した課題の考え方や答えを綴るブログです。
本を手元に置いて、自分でも課題を考えてみてください。
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「心地よさ」ってあらため㌻意識しないとほとんど気づかないものです。
温熱環境で考えると、12ページ図の最上段のように暖かくも涼しくもなく、何も感じない環境が心地よさの基本です。
一方で「快適」は、暖かい、涼しいなど、快感が伴うことで感じることができますが、常に刺激を受け続けていると疲れてしまいます。
心地よさとは普段当たり前に過ごしている日常の居心地の良さなのです。
別の視点でも考えてみます。
たとえば、特別な記念日に訪れたフレンチレストランの美味しい食事は大きな快感を得て快適、ですがずっとこんな食事を続けていると栄養も偏り健康を害しかねません。
一方で家でお母さんがつくる日々の食事はものすごい美味しいわけではありませんが、健康のことも考えてちょうど良い味つけ。毎日食べても飽きません。
この毎日の食事が心地よさなのです。
また、健康について考えてみても、
朝起きて、学校や会社に行って食事して、、、何気ない行動ですが本当はとても幸せなことなのです。
皆さんも経験があると思いますが、病気や事故でこれまどの日常が送れない時に感じる不愉快さによって、日常が如何に大切なものであったか気づかされます。
ただ、健康に戻ると、すぐに忘れてしまうことが難点です。
居場所に関しても、部屋の隅っことか、お気に入りのソファに座ってボーとしていられる空間など、特に何があるわけでもないですが、何か落ち着く場所ってありませんか。
日常の心地よさは普段気が付きませんが、失ってから気づいても遅いのです。
3ページに書いている図のように、心地よさはさまざまな要因が重なり合ってつくられています。
【章扉課題1-1】は、日々の暮らしの中で自分にとっての心地よさを、環境や空間、香り、家族との距離感など改めて考えていただきたいというねらいです。すべてが建築をつくるうえで考えておきたい要素です。
家族の中で話し合ってみるのも、お互いの大切にしている視点に気づくのでお勧めです。
この課題の答えは、皆さんしか出せません。
一度ゆっくりと考えてみるのも良いのではないでしょうか。
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