【章トビラ 課題2-2】計画地に近い気象観測所の気温グラフを作図してみましょう
「ぜんぶ絵でわかる7 エコハウス(エクスナレッジ)」の各章扉に出した課題の考え方や答えを綴るブログです。
本を手元に置いて、自分でも課題を考えてみてください。
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岐阜県立 森林文化アカデミーのある美濃市の気温グラフを作ってみます。
気象データの入手先は31ページにまとめてあります。今回は、最も基本となる気象庁Webサイトの気象統計情報を使ってみます。
1.気象庁のHPにアクセスします。
さらに上部バーの「各種データ・資料」に入ります。
2.「各種データ・資料」の一覧リストから、「過去の気象データ検索」に入ります。
3.「都府県・地方を選択」から最寄りの気象観測所を選択します。
岐阜県だけでも40を超える気象観測所があります。
ただ、青い地点は降水量だけの観測所です。設計には活用しにくいため赤い観測所の中から選択します。
今回は「美濃」を選択します。
4.いろいろなデータが確認できますが「旬ごとの平年値を表示」がおすすめです。
旬ごとというのは、上旬、中旬、下旬の区分けごとにデータが見れます。
平年値は、30年間の平均(現在は1991~2020年)を示していますので、おおよその傾向がつかめます。
5.これで選択した地点(今回は美濃)の旬ごとの平年値が見れます。
マウスでドラッグするとデータが選択されます。右クリックからコピーを取るか、Ctrl+Cでコピーを取ります。
6.エクセルなどの表計算ソフトに貼り付ける(テキスト形式がおすすめですがそのまま貼り付けでも可)と、数値データとして扱えます。
エクセルを何度か使ったことがあれば、グラフを作図できるのではないでしょうか。
ただ、一から作るは少し手間がかかりそうです。
7.「気象分析ツール」をダウンロードして使う。
本HPのダウンロードページから、「気象データ分析ツール(気象庁の統計情報分析)」のエクセルとマニュアルをダウンロードできます。
8.マニュアルを見ながら、適切な場所に貼り付けを行うと自動的にグラフ化してくれます。
比較地点も同様に貼り付けすると、グレーで表示され観測地点の特徴の把握がしやすくなります。
9.完成したグラフを読み解きます。
赤いラインが美濃気象観測所、グレーが最寄りの大都市の名古屋気象観測所です。
この2都市を比較すると、8月上旬頃が最も暑くなり、最高気温は名古屋とほとんど変わりません。山間部に入って涼しそうな印象の美濃市でも日射遮蔽が大切なことがわかります。
一方で最低気温(通常、明け方が最も涼しい)は名古屋よりも2℃ほど低く、夜間から明け方にかけての外気を取り込めると室の冷却に活用できそうです。
冬期は1月下旬頃が最も寒くなり、名古屋より1~2℃程度低くなっています。この寒さに対応するためには、断熱、気密、日射熱取得が大切な性能です。この性能がしっかりしていれば、暖かい室内から雪景色を見れる贅沢さも味わえます。
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