龍河洞~最古の住居跡~(高知県)
建物名 | 龍河洞(国指定史蹟天然記念物) | 住所 | 高知県香美市土佐山田町逆川1424 |
設計者 | - | 施工者 | - |
建築年 | 1億7,500万年前 | 訪問日 | 2025/1/10 |
高知県香美市にある全長4kmもある鍾乳洞で日本3大鍾乳洞のひとつ。
数千年前にはすでに住居として使用されていた人類最古の住居の様式?。
駐車場から長い上り階段を上がると狛犬が入口を守っている。
洞内は、細い通路が1kmにわたって整備され、歩きやすい。
この日の外気温は5℃程度と高知にしてはかなり冷え込んでいた。
洞内中心部をサーモで確認すると、12℃前後と歩いていると汗ばむ感じで安定している。
(サーモ画像は5℃~20℃の温度範囲に設定)
出口近くには、2000年以上前の鍾乳石で覆われた神の壺と言われる土器がある。
このあたりも12℃くらいと安定している。
さらに出口近くには、石斧や鉄の矢じり、貝殻など、住居跡とみられる形跡が発掘されている。
100㎡の広さがあり、出口に近いため雨風をしのぐ生活の場として利用されていたと考えられる。
出口に近いが、10℃程度はキープしており、少し湿った場所は6℃近くまで下がっていた。
別館の展示で過去に計測した気温、水温のデータが展示されていた。
出口から50mの穴居付近でも10℃以上は確保されていたことが分かる。
洞窟は固定化された場所で拠点を移動できないが、生活に合わせて拠点を変更できるように作り出したのが竪穴式住居で全国各地で見られる。
洞窟住居は最古の住居であろう。