草庵 松花堂(京都府)
建物名 | 草庵 松花堂 | 住所 | 京都府八幡市八幡女郎花43-1 |
設計者 | 松花堂昭乗 | 施工者 | 松花堂昭乗 |
建築年 | 1637年 | 訪問日 | 2025/5/4 |
松花堂庭園内にある、草庵 松花堂。GWの公開時に見学できた。
木造・宝形造・茅葺きで、江戸時代初期1637年に竣工。設計・施工は松花堂昭乗が行ったとのこと。
石清水八幡宮のある男山の東麓・瀧本坊の南方にあたる泉坊の一角に建てられた二畳ばかりの草庵。
持仏堂であり、茶室としての機能も備わっている。
明治の廃仏毀釈で男山から仏教施設が取り払われた際、松花堂庭園に移築され、明治24年(1891)からここで保存されている。
二畳の茶席に、一畳の土間と竃があるだけのシンプルなもの。床の間と仏壇があり計四畳程度の小さな草庵。
一畳土間にある竈がかわいい。薪で火を焚いたのか、建物全体がすすけている。
天井には移築後に取り付けられた鳳凰の織物が。
茅葺の大きな屋根のアンバランスなプロポーションがなんとも言えず、いいバランス。
窓のデザインもどことなくかわいらしい。
そのほか、松花堂庭園は、栗林公園のように、少し歩くと全く別の景色に切り替わって飽きさせない。
さまざまな竹が見えるのも面白い。
また庭園内には、ほかにも茶室が3つあり、それぞれに趣向が凝らされている。
庭園内の泉坊書院は平成30年に発生した大阪府北部震災の影響で修復中。
まだしばらくかかりそう。修復が終わったらまた見に来たいかな。