太陽の塔(大阪府)岡本太郎

建物名 太陽の塔 住所 大阪府吹田市千里万博公園1-1
設計者 岡本 太郎 施工者 大林組・竹中工務店・藤田組 共同企業体
建築年 1970年(昭和45年)竣工、2018年(平成30年)内部再生 訪問日 2019/3/16、2026/5/9

1970年の日本万国博覧会(大阪万博)のシンボルとして、芸術家・岡本太郎の手によって造り上げられた太陽の塔。高さ約70メートルもの巨大な体躯に3つの顔を持つその姿は、半世紀を超えた今もなお、大阪のシンボルとして圧倒的な存在感を放っています。

最も衝撃的なのは、その堅牢なコンクリートの外殻に包まれた内部空間です。

岡本太郎は、太陽の塔を単なる彫刻ではなく、「内臓」を持つ一つの「いきもの」として構想しました。
外観からは想像もつかないほど鮮やかな真紅の壁面に囲まれた内部には、高さ約41メートル(展示物は45メートルに及ぶ)の巨大なオブジェ「生命の樹」がそびえ立っています。

これは、アメーバなどの単細胞生物からクロマニョン人に至るまで、40億年にわたる生物の進化を表現した、まさに塔の「血流」とも言えるエネルギーの象徴です。

塔内は万博終了後、長らく非公開とされてきましたが、2018年に「太陽の塔内部再生事業」によって耐震補強と展示物の復元が行われ、再び一般公開が始まりました。

早速、2019年3月に足を運んでいます。

生命の樹には183体(万博当時は292体)の生物模型が取り付けられており、下から上へと登るにつれて進化の過程を辿ることができます。

地下展示には、万博閉幕後に行方不明となっていた「地底の太陽」が復元展示されており、人間の祈りや心の源を象徴しています。

階段(かつてはエスカレーター)を自らの足で登る体験は、生物が未来へ向かって突き進む力強い鼓動を肌で感じる、五感に訴える旅となります。

外壁に配された「黄金の顔(未来)」「太陽の顔(現在)」「黒い太陽(過去)」の3つの顔に加え、内部の生命の進化という時間軸。

これらすべてが一体となり、岡本太郎が掲げた「人類の進歩と調和」への反発と、生命の根源的な爆発力を今に伝えています。
無機質なコンクリートの巨塔の中に、これほどまでに有機的で情熱的な世界が内包されているという事実は、訪れるたびに新鮮な驚きを与えてくれます。

 

 

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