辻 充孝 Profile

岐阜県立森林文化アカデミー 准教授・一級建築士・バウビオローゲBIJ
1973 年兵庫県生まれ。’96 年に大阪芸術大学建築学科を卒業後、Ms建築設計事務所に入所。5 年間の実務経験を経て2001 年から現職。
建築計画、温熱環境の研究、講座を受けもつと同時に、木造住宅や木造建築の設計に携わる。スマートウェルネス住宅等推進調査事業委員、環境共生住宅推進協議会パッシブデザイン検討委員

経歴

モノづくりと化学が好きで、高校では理系に進み、美術部に所属。絵を描いたり、彫刻をしたりといろいろ活動したが、自己満足感が強いアートではなく、人のためのデザインを目指そうと決意。
いろいろあるデザインの中でも、地元にある重源プロデュースの浄土寺浄土堂の時間と共に変化する計算された美しさに惚れ建築を目指す。
自らの個性をさらに伸ばすため、工学部ではなく芸術学部の建築学科に進学。そこで出会った三澤文子氏に師事し木造住宅の世界に。この出会いで、単に建物だけでなく、暮らしをデザインすることを学ぶ。
卒業後は、三澤氏のMs建築設計事務所に勤務し、木造住宅の設計のかたわら、システム化住宅のマニュアル、構造金物の開発などに携わり、社会人学校MOKスクールの立ち上げ、運営に関わる。
森林文化アカデミー設立主旨に賛同し、三澤文子氏とともに、開学時から森林文化アカデミーへ。
経歴や個性がさまざまで、いろいろな面で秀でる学生と、自らも学びながら試行錯誤の毎日をおくる。

専門分野への思い

住まいは器ではなく、人の暮らしがある。
事故や災害が起これば、省エネや耐震ばかりに目がいって、基本の暮らしが欠落している視点が多い。住まいには、どんな生活がそこで営まれるのかがまず大事で、その理想とする生活を実現するために、構造や温熱環境、省エネなどの性能が必要である。

私の目指す設計スタイルは、インフォームド・チョイス(情報提供と選択)。
プロの視点で、最低限必要を思われる性能を確保したうえで、生活スタイルや、心地よさ、デザインも含めて、各種性能(構造、温熱、エネルギー、空気質、耐久 性、防火、防音、光熱費など)を提案し、住まい手自らが判断・選択できるわかりやすい情報を伝える。もちろんの将来の変化も一緒に考える。

良い暮らしをつくるには、幅広い視点と知識、技術が必要。一人では、とうてい考えきれない。
森林文化アカデミーには、考え方の根っこが同じ仲間(教職員、学生)がたくさんいる。卒業生はすでにトップランナーとして全国で活躍中である。

私にできることは、木造の設計や温熱環境、省エネ、それだけでは住まい手が望む暮らしの提案はできない。そんな時、それぞれの専門家が集まって知恵を出し合う。そんなチームの一員でありたい。

受賞歴

・令和2年度 木材利用優良施設コンクール 林野庁長官賞「morinos」2020年
・ウッドデザイン賞2016 「自力建設プロジェクト」(ウッドデザイン賞運営事務局)2016年
・日本エコハウス大賞2015リフォーム特別賞「風景を残し小さく豊かに暮らす実験住宅」(エクスナレッジ)2015年
・建築研究所すまいづくり表彰 地域住宅奨励賞「カミノハウス」(建築研究所)2015年
・第八回地域住宅計画賞 自立循環型住宅部門「自然と暮らす家」(地域住宅計画推進協議会)2013年
・第七回地域住宅計画賞 作品部門「美濃町の家」(地域住宅計画推進協議会)2012年
・第六回地域住宅計画賞奨励賞 自立循環型住宅部門「栗原村の賃貸実験住宅」(地域住宅計画推進協議会)2011年
・第五回地域住宅計画賞 自立循環型住宅部門「小野の長家」(地域住宅計画推進協議会)2010年
・自立循環型住宅研究会アワード2010ゲスト審査員賞(南雄三)「小野の長家]2010年
・第五回木の建築賞 大賞「道の駅 美濃にわか茶屋」(NPO木の建築フォラム)2009年
・第一回自立循環型住宅研究会アワード 銀賞「住宅のエネルギー性能評価ツールの開発」(自立循環型住宅研究会)2008年

 

研究

・性能評価ツールの開発と普及
・建物のエネルギー性能の簡易計算手法の構築と消費エネルギーの実態把握の研究(受託研究)