建築設計用気象データを活用(心地よいエコハウスのつくり方6)

気象データを、もう少し詳細に分析する場合は、「建築設計用気象データ」がおすすめです。
WEB上に住所を入力するだけでピンポイントの気象データ(気温、降水量、絶対湿度、全天日射量、大気放射量、風速、風向、太陽高度)が計算されます。1時間毎のデータをCSV形式で書き出し表計算ソフトで加工すると見やすくなります。

気象データで、読み取りたいのは主に4つです。

  • 気温:冬期・夏期の平均、日最低・日最高気温
    断熱目標を検討するためのデータ
  • 日照:各季節の日照状況、年間日照時間
    日射熱利用や昼光利用を計画するためのデータ
  • 降水量:月別、年別降水量
    雨水利用を検討するためのデータ
  • 風:夏期夜間と中間期日中の卓越風向と風速
    気持ちいい風を取り込む通風計画のデータ

データを単に眺めているだけでは意味がありません。
気象の特徴を言葉で説明できるようにしましょう。
分析のコツは比較です。例えば名古屋と比較すると夏の日中は暑いが、明け方の気温は3℃ほど低く、夜間の通風は効果がありそうなど、他の地点(住まい手の出身地や最寄りの都市など)と比較することで特徴が見えてきます。

ダウンロードページに分析用のエクセルを公開していますのでご活用ください。

ーーーーーーーーーーーーーーこの連載は全30回の予定で、月、水、金の20時の更新を予定
ぜんぶ絵でわかる7 エコハウス(エクスナレッジ)」のエッセンスを抜き出した連載ブログです。
ぜんぶ絵でわかる7エコハウス

この連載「心地よいエコハウスのつくり方」のアーカイブはこちらか