ぜんぶ絵でわかる エコハウス

ぜんぶ絵でわかる エコハウス

みなさんは「エコハウス」と聞くと、どんな家を想像しますか。

ここで扱うエコハウスは、エネルギーをほとんど使わず、初夏には気持ちの良い風が流れ、
冬はポカポカした陽気が感じられる住まいです。
つまり、高断熱・高気密で室内環境がコントロールされた閉鎖的な省エネ住宅ではなく、
季節や時間によって開いたり閉じたりする自然に素直な「心地よいエコハウス」です。

心地よさは、暖かい空間(性能)だけではなく、好みのデザイン(意匠)や適切な収納量(計画)、
仲の良い家族との距離感(雰囲気)などさまざまな要因でできています。
性能だけ、あるいは意匠だけにこだわっても心地よい住まいは実現できません。全体のバランスが大切なのです。

本書では、心地よいエコハウスのなかでも特に大切な温熱環境と省エネ設備を中心に、設計手順と手法を紹介します。
どの項目からでも読み進めることができるので、気になる項目から実践にお役立てください。

はじめに、より

定価 2,500円+税
著者名 辻充孝
ページ数 240
判型 A5判
発行年月 2024/04
ISBN 9784767832302

ぜんぶ絵でわかる エコハウスの読み方・使い方

「ぜんぶ絵でわかる エコハウス」の読み方・使い方を8つのステップで紹介します。
この本とじっくり付き合ってください。

ぜんぶ絵でわかる エコハウス 読み方・使い方

心地よいエコハウスのつくり方

ぜんぶ絵でわかる エコハウス」のエッセンスを抜き出したコラムです。

1.心地よいエコハウスとは
2.少しの温度ムラとコントロールできる楽しさ
3.地域の良さを活かす
4.ポジティブ思考で考える
5.気象データを読む
6.建築設計用気象データを活用
7.周辺環境を読む
8.現地で答え合わせ
9.プランニング段階で考えるパッシブデザイン
10.配置の基本は太陽に素直
11.動く光熱源の太陽
12.日照に素直に配置
13.通風は入口と出口のデザイン
14.昼光利用は高いところからが基本
15.建物形状で有利不利がある
16.最低でも5案は作って検討する
17.温熱性能は心地よさと省エネの実現
18.断熱、日射熱制御は熱収支で考える
19.気密性能で上下温度差をなくす
20.温熱性能向上と防露性能はセット
21.省エネはエネルギーバランスから考える
22.エネルギー計算プログラムを活用する
23.給湯は太陽熱温水器かエコキュート
24.省エネのエアコンか心地よさの床暖房
25.暖房エネルギー削減は断熱と日射熱取得
26.エネルギーから光熱費を予測する
27.太陽光発電は自家消費率を高める
28.環境家計簿で暮らしを読む
29.暮らしに合わせた省エネ設計
30.暮らしのメンテナンス

目次

正誤表

該当頁 箇所 日付
初版 165 図の0℃以下の〇内の表記 2024/3/14
初版 194 中央の図の四角吹き出し LEDが大きくなるとエネ増加 LDKが大きくなるとエネ増加 2024/3/14
初版 223 上の図の左2つの矢印内の文字が逆 性能向上が少し鈍化 性能向上が著しい 2024/4/3
性能向上が著しい 性能向上が少し鈍化