日影図の勘所をつかむ

日照を考える上で前回は南の隣棟の状況が大切で、日影図を書くことでいろいろ検討できることを書きました。 とはいっても検討初期段階から、たくさんの日影図を書くことは大変です。そこで、こんな立地環境だと、どんな影の影響があるかをパッとイメージできると効率的です。 そんな日影図の勘所を鍛えるために、いくつかの日影パターンを見てみましょう。 高さ毎の影の様子(4時間日影) 下図は高さ6mの隣棟建物の4時間以 […]

隣棟建物の日照を読む

前回のコラムでは、太陽高度から日の入り方の違いを見てきました。 ですが、実際の土地では、隣家や空地などの周辺環境で日照状況は大きく異なります。 建物の配置計画は部位の構成を考える断熱設計と違って、後から変更することが困難です。周辺環境を読み、理想的な配置計画を考えましょう。 南の方位を大切にする 隣棟の建物を観察するときに、特に日照の上で大切にする方位はどこでしょうか。 これは特別な答えがあるわけ […]

太陽の傾きは季節と時間を読む

夏至と冬至の太陽の傾きから軒の出を検討する図をよく目にしますが、日照検討はこれで十分でしょうか? 夏至は6月21日前後、暑くもなく気持ちいい季節ですね。 気候データからも、最も暑い時期は7月下旬から8月上旬頃(大暑)です。そのころには太陽の傾きも低くなってきていますし、残暑の時期はなおさらです。 また太陽は12時の位置で止まっているわけではなく、東から日が昇り、西に沈んでいきます。まだ暑い15時頃 […]

省エネ法 2021年4月の主な変更内容の動画をアップ

2021年4月から省エネ法の計算がいくつか改正されます。 主な変更点をまとめましたので、外皮計算やエネルギー計算をされている方はご確認ください。 解説している変更内容は以下の6つです。 1.地域区分が新区分に完全移行 2.熱橋面積比率の付加断熱割合が削除 3.基礎計算の追加 4.開口部の技術資料の表が使用不可 5.取得日射量補正係数の詳細計算法が使用不可 6.エネルギー消費性能計算プログラムVer […]

発想の転換で地域の良さを見つける

気候の特徴を見極める 日本には地域気象観測システム(通称アメダス)が全国に約840か所も設置されています。(降水量を観測する観測所を含めると約1300か所) これらのデータは気象庁のHPを見るといつでも確認できます。 http://www.jma.go.jp/jma/index.html 統計情報もきれいにまとまっていて、簡単に取り出すことができます。 気象データを取り出す手順ですが、 1.気象庁 […]

気候の違いで建物が変わる

日本は北海道から沖縄まで南北に約3,000km、亜寒帯から温帯、亜熱帯までさまざまな気候帯に属しています。 また、標高差や海流の影響で冬は日本海側は雪や雨が多い一方、太平洋側では晴れの日が多くなったりと、各地で気候の違いが顕著です。この気候の違いが建物の造り方にも表れることがあります。 実際、全国各地を旅行すると、気候に影響を受けたであろう多種多様な民家に遭遇します。 例えば、世界遺産の岐阜県荻町 […]

居室を連続暖房して寒さをなくす

家全体をずっと暖房すると廊下やトイレまでくまなく暖かくなりますが、暖房費も高くなってしまいます。 暖房をつけたり消したりすると、どうしても寒い部分が残ってしまいます。 どんな建物性能や設備、運転のバランスがいいのでしょうか。 暖房すると居室からもれる熱で廊下などもほんのり暖かくなります。間仕切壁や建具は断熱性能が弱いからです。 ということは、全館暖房でなくても、断熱性能を向上させてLDKだけを連続 […]

寝室の室内環境が最重要

住まいで一番大切にしたい空間はどこでしょうか。 家族が集まるリビング? それとも子供室? もちろん、それらも大切ですが筆者としは寝室が最重要と考えています。 どれくらいの時間を住まいで過ごしているか考えたことはありますか? 日本人の平均睡眠時間は7.6時間です。※1 食事や団欒の時間を含めると、多くの人は12時間以上家にいます。 今年になって特に増えてきた在宅ワークの方はもっと増えます。 つまり人 […]

住まいの空気の大切さ

私たちが体に取り入れる物質の多くは食べ物でしょうか、あるいは飲み物? 実はそうではありません。24時間呼吸によって吸い込んでいる空気です。 私たちは呼吸によって1日に12~24㎏(10~20㎥)の大量の空気を身体に取り込んでいます。(20℃の空気は1㎥で概ね1.2kg) 食べ物や飲み物は通常2~3㎏程度しか接種しないので、空気は10倍近くも多く摂取していることになります。 しかも、消化器官を経由し […]

省エネは建築と暮らしの工夫の上にある

温熱性能と省エネ性能は分けて考える必要があることを前回紹介しました。 では、省エネ性能はどうやって高めていけばいいのでしょう。 エネルギー消費を抑える工夫は4つ 1.「建築の工夫」 建物の断熱(HEAT20G2以上が効果的)や気密、日射制御性能といった建築工夫で、外気の影響を受けにくくしたり、日射を調整できるようにします。 2.「暮らしの工夫」 適切に計画した窓も雨戸を閉めっぱなしでは省エネになり […]