日照に素直に配置(心地よいエコハウスのつくり方12)
南を大切にするために、敷地にゆとりがあれば、東西に長めの建物形状を考えてみましょう。
これには2つのメリットがあります。
1つ目は、同じ建築面積でも南面が大きくとれること。
2つ目は、北に寄せれることで南隣家の影の影響を受けにくいことです。
日射遮蔽は、付属部材で後から対応できますが、日射取得は、建物配置や窓の位置で決まり後から増やすことができません。
まずは、日射取得を優先します。
そのための具体的な配置を考える時に有効なのは、日照をシミュレーションすることです。
精度の高いフリーソフトがあるので活用しましょう。
おすすめは、
・Jw_cad(下図、個人利用、商業利用とも無料)
測定高さごとの日影図、等時間図が描ける
・SketchUp for Web(商業利用は有料)
日照をアニメーション的に見ることができる
・ホームズ君省エネ診断エキスパート パッシブ設計(有料)
等時間図を立体的にみたり、仮想壁面に当たる日射量を見たりできる
たとえばJW_CADで冬至と春分の等時間日影図を書くと、冬にかけて、どこまで影が伸びてくるかがわかります。
4時間の等時間日影を外すと、日中に4時間以上の日照が期待できます。
ーーーーーーーーーーーーーーこの連載は全30回の予定で、月、水、金の20時の更新を予定
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