地域の良さを活かす(心地よいエコハウスのつくり方3)
ここで心地よいエコハウスを考えるヒントにパッシブデザインについて紹介します。
パッシブデザインとは、暮らし方と建築の工夫で自然エネルギー(太陽、風、雨など)や地域の特性を最大限に活用・コントロールし、心地よい室内環境を実現しながら、エネルギー消費を抑える設計の考え方と手法です。
自然エネルギー活用には機械設備では得られないメリットがたくさんあります。
省エネ効果に加え、空気や光の揺らぎ、スペクトル豊かな昼光、外部から聞こえる鳥や虫の音色など、まさに心地よさにつながるものです。
この地域特性を活かす設計は、全国一律のデザインでは実現できません。地域の良さから生まれるデザインなのです。
同時にこの設計を活かすには、外の環境に合わせた住まい手のアクティブな暮らし(窓やカーテンの開け閉め)も欠かせません。
この2つが合わさってパッシブデザインが出来上がるのです。
ただ、全てを自然エネルギーで賄うことはできません。設備計画も大切です。
建築だけでなく設備の知識もしっかり持って、しっかり計画・運用することで、1年を通して心地よいエコな暮らしが実現できます。
次回から、設計手順にそって心地よいエコハウスの設計手法エッセンスを解説していきます。
ーーーーーーーーーーーーーーこの連載は全30回の予定で、月、水、金の20時の更新を予定
「ぜんぶ絵でわかる7 エコハウス(エクスナレッジ)」のエッセンスを抜き出した連載ブログです。
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