周辺環境を読む(心地よいエコハウスのつくり方7)

気象データでマクロ視点の特徴が読めたら、次はミクロ視点で計画地のポテンシャルを読み解いていきます。
気象条件が同じ地域でも、斜面の向きや隣棟で日当たりが変わったり、周辺の人通りの様子で窓を大きく開けにくかったりと、敷地の特徴は大きく異なるからです。

私が分析に利用しているサイトをまとめました。

サイト名 特徴 URL
1 GoogleMap、GoogleEarth 手軽に航空写真で周辺を見渡せる。
ストリートビューで通りを歩くことができる。
https://www.google.co.jp/maps
2 地理院地図 さまざまな航空写真を地図上に重ねて表示できる。何の加工もされてないプレーンな航空写真は意外と使い勝手がいい。 https://maps.gsi.go.jp/
3 地図空中写真閲覧サービス 様々な時代の航空写真や地図が閲覧できる。土地の変遷をプレゼンするときに便利。 http://mapps.gsi.go.jp/maplibSearch.do
4 国土地理院基盤地図情報サイト 基盤地図情報とそのビューアソフト。縮尺の指定の記号の非表示を補う万能型の地図。データをダウンロードできる。 https://www.gsi.go.jp/kiban/
VectorMapMaker 上記サイトのデータをIllustratorやCADで使えるようベクターデータに変換するソフト。敷地分析図の下図にすると便利。 https://www.vector.co.jp/soft/dl/winnt/writing/se479527.html
5 G空間情報センター 国土地理院や法務省、民間各社、学術機関等から提供される地理空間情報を集約するプラットフォーム。 https://front.geospatial.jp/
6 地域経済分析システム(RESAS) 手軽に各地域の経済・産業・人口の増減・割合・強みと弱みを可視化できます。 https://resas.go.jp/
7 生物多様性センター
(環境省 自然環境局)
現存植生図(1/50000、1/25000)が確認できる。 https://www.biodic.go.jp/
8 国土調査 土地分類調査・水調査(国土交通省) 地形分類図や地表地質図、土壌図(1/50000)が確認できる。 https://nlftp.mlit.go.jp/kokjo/inspect/inspect.html
9 ハザードマップポータルサイト 洪水・土砂災害・津波のリスク情報や土地の特徴などを地図や写真に自由に重ねて表示できる。 https://disaportal.gsi.go.jp/
10 J-SHIS地震ハザードステーション 表層から深部までの地盤情報や微地形区分、地震動予測などを確認できる。 https://www.j-shis.bosai.go.jp/

 

現地に行く前に航空写真やストリートビューを使って、山や川、公園などを手がかりに現地で見るべきポイントを予習します。
工場やショッピングセンター等、休日と平日で異なる状況や少し離れた要素を見落とさないようにするためです。
出来れば白地図にいろいろ気になる点をメモして敷地分析図をつくっておきましょう。

白地図の作成はVectorMapMakerが便利です。

ーーーーーーーーーーーーーーこの連載は全30回の予定で、月、水、金の20時の更新を予定
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