土と生命の46億年史(藤井一至)

「土と生命の46億年史」
藤井一至さんの「土と生命の46億年史」
久しぶりのブルーバックス。本屋さんで見かけて購入。
非常に面白かった。
どのように土が生まれ、生命との関りはどうなっているのか、46億年史という壮大なドラマを軽快な語り口で読ませる。
ところどころに出てくる例えが秀逸で、名言も各所に出てきます。
・土にも知性がある
・粘土は生命の一部
・粘土の好き嫌いが海を塩辛くする
・土が恐竜を絶滅
・土の老化
・土は生きている
・水田は究極の人工土壌
帯に書かれた「土と生命だけは人類には作れない。」読み終えると腑に落ちます。
今後の宇宙開発のキモも土をどうするかにかかっています。
「森と木と建築の日本史」
ほぼ同時に読んでいた海野聡さんの「森と木と建築の日本史」も秀逸。
こちらは、森林資源と建築の歴史を縄文時代からなぞります。
46億年史には遠く及びませんが、人類が森林とどうかかわってきたのかを建築を軸に語られます。
中世以前の豊かな森林では乱開発で資源獲得のために切り出しを行い自然回復を期待する程度で保全の考えはあまりなかった。
それが近世から近代では、保全の考え方も出てきた。木材流通を整理し、木材の規格化など効率的な切り出しを行いながら植林などの積極的な回復も視野に入ってきた。
戦後は、木材以外の利用も増加し、不足分は外国産材に頼る。植林はしているが回復には時間がかかる。
ではこれからの森林はどうしていくべきかのモデルを作っている。
安定的な木材の利用促進、資源利用と森林回復の平衡状態への移行を見据えて、持続可能な気の文化サイクルをつくる必要があると。森林、資源獲得、木材利用、資源保全の4つの対して人が積極的にかかわる必要がある。
ローランド・エノス著の「「木」から辿る人類史」と近い部分もありますが、こちらは日本建築と森林との関係が描かれていてより身近に感じました。


