法隆寺(奈良県)

| 建物名 | 法隆寺 | 住所 | 奈良県生駒郡斑鳩町法隆寺山内1-1 |
| 設計者 | 推古天皇、聖徳太子 | 施工者 | - |
| 建築年 | 607年、現在は708年 | 訪問日 | 2025/12/28 |
法隆寺に着くと、南大門が迎えてくれる。
南大門をくぐると、参道の軸線が中門へとまっすぐ伸びる。
視線が自然と吸い寄せられるのは、単なる左右対称の構成だけではなく、軒の出の深さや柱間のリズムがつくる“引き込み”の力


伽藍の中では五重塔と金堂が際立つ。

五重塔の前に立つと、垂直性よりも“積層の安定感”が先に身体に入ってくる。
塔は上へ伸びる建築でありながら、どこか地面に根を張るような落ち着きを持っている。

金堂に近づくと、まず感じるのは「量塊としての重さ」。
軒先に目を向けると、斗栱の細やかな組物が光を受けて浮遊感を生み、重さと軽さが同居する不思議なバランスがある。


回廊を歩くと、柱間のリズムが歩行速度と自然に同期していく。
建築が身体の動きを調律してくれるような感覚が心地よい。


東伽藍の夢殿

法隆寺は「世界最古の木造建築群」として語られることが多いが、実際に歩くと、その価値は“古さ”ではなく“生き続けている構法”にあると感じた。
木材の選択、軒の深さ、組物の合理性、そして長い時間をかけて受け継がれてきた修理技術。
これらが一体となって、法隆寺という建築を現在へとつないでいる。
帰りには夕方になり、時間とともに変化していく寺院はいつまでも見飽きない。



各所に補修の跡も見られる




