小淵沢駅(山梨県)

 

建物名 小淵沢駅 住所 山梨県北杜市小淵沢町
設計者 北川原温、JR東日本建築設計事務所 施工者 不明
建築年 2017年 訪問日 2026/2/10

— 角ログが刻むリズムと、屋上からの富士山が迎える旅の入口 —

キース・へリング美術館、キーフォレスト北杜の次は、小淵沢駅。

駅舎の外壁に近づくと、まず目に飛び込んでくるのが角ログをずらしながら積んだ外壁。
ログ材を単に並べるのではなく、
“ずらす”ことで影が生まれ、
外壁全体が柔らかいリズムを刻んでいる。
遠くから見ると静かで、
近づくとディテールが語り出す。
この“距離によって表情が変わる建築”は、学生たちにも強い印象を残した。

駅という場所は情報が多くなりがちだが、小淵沢駅は驚くほど視界がすっきりしている。
手すり、サイン、自動販売機、床の切り替え。
どれも“線を消す”方向でまとめられていて、
旅人の視線が迷わない。
キーフォレスト北杜と同じく、
“見えないところで空間を整える建築”がここにもある。

■ 屋上デッキから富士山が見えるという贅沢
そして、小淵沢駅のハイライトは屋上デッキ。
階段を上がると、視界が一気に開け、
遠くに富士山が静かに姿を見せる。
駅の屋上から富士山が見えるという体験は、旅のテンションを一段上げてくれる。
建築が風景を“見せる”のではなく、
風景の中にそっと身を置くような感覚。
そのバランスがとても心地いい。

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