福井県年縞博物館(福井県)

| 建物名 | 福井県年縞博物館 | 住所 | 福井県三方上中郡若狭町鳥浜122-12-1 |
| 設計者 | 内藤廣(内藤廣建築設計事務所) | 施工者 | 株式会社前田産業、株式会社ともえ屋 |
| 建築年 | 2018年 | 訪問日 | 2019/5/2 |
福井県年縞(ねんこう)博物館。
伸びやかなロケーションに平屋の長い切妻が浮いている。これは美しい。
恥ずかしながらこの博物館に行くまで年縞って何だろうという感じでした。
年縞とは、三方五湖の一つ・水月湖の湖底から採掘された約7万年前の堆積地層のこと。これは世界最長の年縞とのこと。
1年ごとに異なる落ち葉や土などの堆積物が積み重なることで形成され、白っぽい層と黒っぽい層が交互に現れます。この縞模様を辿ることで、過去の気候変動や環境変化を読み解くことができる「歴史のものさし」です。
内藤さんの建築は、牧野植物園もそうでしたが展示が素晴らしい。久しぶりに展示で大きな感動を得ました。

屋根は棟と間仕切りのラインがずれていることを利用してスチールで浮かせた屋根が特徴的です。

真ん中のRC壁に年縞が7万年分展示されています。
棟の端部もきれいに納められています。

軒先はいつもの軽快なスチールの庇屋根。

一階部分は、杉型枠の打ち放しで、平屋の建物を持ち上げています。

杉型枠は整ってきれいすぎるくらいで、もう少し荒々しい方が好みです。

隣には研究棟も。こちらはもう少し簡易的なシンプルな造り。
屋根はポリ折版で、高くなったところに木材の垂木を入れることで、外部に木の色合いが出つつも劣化を抑えています。

研究棟と本棟をつなぐ回廊も美しいです。






奥に見えるのは横内敏人さんの若狭三方縄文博物館。

若狭三方縄文博物館も地下に埋め込まれた遺跡のようなRC建築でおすすめです。




